プリムラ・ポリアンサとプリムラ・ジュリアンは、冬から春のガーデニングに欠かせない花といえるでしょう。花色は、赤、ピンク、黄色、オレンジ、白、紫など、とても種類が豊富で、ツートンカラーのものやフリルのあるものなど、さまざまなタイプが出回っています。
ここでは、プリムラ・ポリアンサ&プリムラ・ジュリアンを長く楽しむためのポイントをご紹介しています。
プリムラ・ポリアンサ、ジュリアンの基礎知識
【科名・属名】サクラソウ科・サクラソウ属
【園芸分類】一年草または、耐寒性多年草
【花期】12~4月
【原産地】北半球
【用途】庭植え・鉢植え
性質と特徴
サクラソウ属の植物は、美しい花を咲かせるものが多く、約500~600の種類があるといわれています。その中から、交雑して誕生した「プリムラ・ポリアンサ」は、カラフルな色が美しい花として多くの人気を集めました。
その後、プリムラ・ポリアンサと小型種のジュリエとの交配によって生まれたのが、「プリムラ・ジュリアン」です。
以前は、花が大きくて茎の長い花がポリアンサ、花が小さく株元に咲くのがジュリアンと区別されていました。しかし、最近では茎の短いポリアンサも増えて、2種類を見分けるポイントは花の大きさの違いになってきました。
どちらも本来は多年草ですが、ポリアンサとジュリアンどちらも耐寒性、耐暑性ともにやや弱く、日本の夏を越せないことが多いため、一年草として販売されることも珍しくありません。
花の性質を比べると、ジュリアンの方が夏越しの管理をしやすいようです。
栽培場所
日当たりの良い場所を好みます。
耐寒性・耐暑性ともにやや弱いので、夏は涼しい木陰で管理し、寒地の冬は室内で冬越しをします。
暖地での栽培は、霜の当たらないベランダや軒下で冬越しも可能です。
水やり
土の表面が乾いたらあたえます。ポリアンサ、ジュリアンどちらも水切れがしないように注意が必要です。
肥料
花が咲いている間は、週に1回ほど液体肥料をあたえます。
植えつけ・植え替え時期
10~11月ごろに10~15cmの株間をあけて、庭やプランターに植えつけます。鉢植えで育てるときは、開花中に一回り大きな鉢に植え替えると株が充実してきます。
増やし方
夏の暑さにやや弱いため、一年草として扱われることが多いですが、夏を越すことができれば、ポリアンサ、ジュリアンともに、株分けをして増やすことができます。
その場合、9月下旬に新芽が出てきたら、株分けをして新しく植え替えましょう。
種から育てるときは、6~7月に種まきをして苗の状態で夏越しをすると、秋から花を楽しむことができます。
病害虫
アブラムシ、ヨトウムシ、灰色かび病 などが発生することもあります。
栽培のポイント
開花中は、咲き終わった花をこまめに茎からつみとり、株を弱らせないようにすると、次から次へと新しいつぼみが出てきます。
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