一般的に「ノースポール」の名前で知られているクリサンセマム・パルドサムは、花の少ない冬の花壇をかわいく演出してくれる人気の花です。
寒さに強く育てやすいことから、初心者ガーデナーの方にもおすすめ。パンジーなどと組み合わせた寄せ植えはもちろんのこと、群生で楽しむのも素敵ですね。
ここではノースポール(クリサンセマム・パルドサム)の育て方をご紹介しています。
ノースポール(クリサンセマム・パルドサム)の基礎知識
【科名・属名】キク科・クリセンマム属
【園芸分類】秋まき一年草
【花期】1~4月
【別名】スノーランド、カンシロギク
【原産地】北アフリカ
【用途】庭植え、鉢植え
性質と特徴
ノースポールは本来は半耐寒性多年草ですが、高温多湿に弱い性質のため日本では一年草として扱われている草花です。
性質は耐寒性が強いことから、暖地では露地植えで育てることができます。
その他の地域でも霜があたらないように防寒すれば、庭植えなどの露地栽培を楽しむことができます。
花期が長く、庭植えをした場合はこぼれ種で翌年も芽が出てくる歓びを感じられる花でもありますね。
栽培場所
日当たりのよい場所を好みます。寒さには比較的強いですが、霜にあたらないよう管理しましょう。
水やり
鉢植えの場合は、土が乾かないように土の表面が乾いてきたらたっぷりあたえます。
庭植えの場合は、ほとんど水やりの必要はありません。
植えつけの時期
10~12月または3~4月頃に植えつけます。ノースポールは株張りがよく横に広がってくるため、20~25㎝ほど株間をあけて植えつけます。
購入した苗が根詰まりをしている場合は、少しほぐしておきましょう。
肥料
庭植え、鉢植えともに植えつけるときに元肥として緩効性化成肥料を施します。
その後、鉢植えの場合は花つきが悪くなったら月に1~2回、液体肥料をあたえます。
増やし方
ノースポールは種まきで増やすことができます。適期は暖地で9月下旬~10月上旬。寒地では3月中旬~4月上旬です。
ノースポールの発芽適温は5~20℃とやや低めなので注意してください。気温が高い時期にまいてしまうと、草丈がひょろひょろに伸びた株になってしまうこともあります…
病害虫
株が混みあってしまうと、灰色かび病や立枯病が発生しやすくなるため、植えつけの際には株間には注意が必要です。
害虫は10~5月にかけて新芽や蕾にアブラムシが発生することもあります。
栽培のポイント
咲き終わった花がらはこまめに取り除きましょう。3~4月にかけて株が大きく育ちバランスが悪くなった場合は1/3~1/2ほどの高さに切り戻しをするとよいでしょう。
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