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働く女性の更年期を社会の問題として考えているイギリスのはなし

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最近、谷本真由美さんの著書「世界のニュースを日本人は何も知らない4」を読みました。

 

この本は元国連専門機関職員でITコンサルタント、著述家の谷本さんが日本のメディアがあまり取り上げないような視点で世界の価値観を紹介してくれる、37万部越えの人気シリーズ第4弾です。

 

内容は政治、経済、働き方などさまざまですが、今回私が興味深いと思ったのは、イギリスではここ10年ほど働く女性の更年期障害について議論が増えているということです。

 

そして2010年の平等法において、更年期の女性に対して職場が配慮をしなかった場合は訴訟を起こすことができ、2020年~2021年の1年間で更年期に関連した差別での訴えが41%も増加しています。

 

例えば更年期障害の一つにホットフラッシュがありますが、「更年期の女性がほてりと発汗が辛くて制服の上のボタンを外していたら職場で叱責された」ことを差別だと主張したそうです。

 

イギリスでの訴訟は具体的に「更年期の身体的な苦しさ」への配慮を訴えているものであり、観念的なジェンダーやLGBTQとは少し違って、働き方の対策として考えられているそうです。

 

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日本でも更年期障害の話題をメディアで取り上げられることが増えてきたように思いますが、職場で真剣に語られるというのはまだまだですよね。

 

イギリスでは日本よりも多くの中年以上の女性が働いていて、管理職や取締役の職についている人数が多い背景があるからです。

 

人は年齢を重ねることで体形や体調に変化があるため、若い年代と同じ制服を着ることは似合わないと感じたり、体を締め付けるデザインがストレスになったりします。

 

このような服装の問題や体調に合わせた休暇の取り方が議論されることは、仕事の生産性の向上につながり、職場のためにもプラスになると考えられているのです。

 

▼NHKの番組でも特集されていました。

“みんなで考えられる社会へ” 一人の女性から始まったイギリスの「更年期革命」 - ジェンダーをこえて考えよう - NHK みんなでプラス
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更年期は閉経をはさんだ前後10年くらいをいい、日本人の場合45~55歳ころがあてはまりますが、人によっては1~2年で不調が終わることもあれば、長く続くこともあり個人差があります。

 

 

私個人の経験でも40代後半に入ってから、さまざまな体の不調が起こりました。

はっきりと更年期を自覚したのは生理不順です。それ以外に、慢性的な不眠、頭痛、肩こりが続き、意欲と集中力の低下で自分に自信がもてず、見た目の老いも感じるようになり落ち込む日々が増えました。

 

そのころ介護の仕事で不規則な生活を送っていたのも辛くなり、仕事は辞めてしまいました。しばらくは無理のない働き方をして体とメンタルの回復につとめましたが、50代を迎えると手首や指が痛くなる症状も現れて、ほんとうに更年期は苦しい時期だと実感しています。

 

いざ自分が更年期を迎えたとき気づいたのは、人生の先輩たちとあまり更年期について会話したことがなかったことです。

 

そのため自分が若いときは、更年期になるとイライラしやすくなるとか、急に大汗をかいてしまうなど、漫然としたイメージでした。

 

日本でも働く女性が増えて、今後ますます活躍できる社会をつくるためにイギリスのように更年期の体についてみんなが考えることはとても大事だと思います。

 

更年期障害は男性にも起こるものなので、働き方の対策としてみんなで考えていきたいですね。

 

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