今回ご紹介する本は、ちきりんさんの「マーケット感覚を身につけよう」です。
この本は2015年に出版された本ですが、私は定期的に再読を繰り返しています。
本の内容は時代の変化を読み、未来のことを決定するときに重要な能力を「マーケット感覚」と呼び、
マーケット感覚がなぜ必要なのか?
どうすればマーケット感覚を磨けるのか?
を解説してくれています。
マーケット感覚とはどんなもの?
先の見えない人生において、人はいくつもの選択を迫られます。たとえば会社選び、起業、結婚などを考えるとき、どういうふうに考えて決めればいいのか悩みますよね。
ちきりんさんがいう「マーケット感覚」とは、いわゆる市場のことではなく、不特定多数の買い手と売り手がマッチングされる場所のことをいいます。
これは物だけではなく価値観のマッチングも含まれていて、どんなに高い専門技術をもっていても収入につなげられなかったり、婚活アプリで結婚相手を探してもなかなか相手が見つからなかったりするのは、
市場の選択が間違っている=マーケット感覚が不足しているのでは?
と教えてくれます。
マーケット感覚は論理的思考を補完してくれる
思考方法としてよく知られているのは、物事を結論と根拠にわけて体系的に考える論理的思考法があります。
しかし、感染症により人々の価値観や生活習慣が一変したように、時に未来は予想もできない変化を起こすことがあり、論理的思考法だけではカバーできないこともあります。
特にインターネットが登場してから、モノの値段や価値など様々なことが市場化しており、多様性に富んでいます。
このマーケット感覚を鍛えることは、時代の変化を読む力が身に付き、仕事や人生の選択に役立つと私は考えます。
本の構成は次のようになっています。
- 市場と価値とマーケット感覚
- 市場化する社会
- マーケット感覚で変わる世界の見え方
- すべては「価値」から始まる
- マーケット感覚を鍛える5つの方法
メタな視点から考えるマーケット感覚を鍛えて、未来の不安を少なくしてみませんか。
※追記
私が初めてちきりんさんの本を読んだのは、2016年ごろに新しい働き方を探してクラウドソーシングを利用していたときです。
ちきりんさんは社会が組織から個人の時代へ変化していく中で、考え方のヒントをわかりやすい言葉で教えてくれる存在でした。
他の著書もおすすめですので、また改めてご紹介させていただきます。