サイネリアは冬から春にかけて、フラワーショップなどに出回る、花色が豊富で華やかな花です。
サイネリアの正式名称はシネラリアといいますが、この名前は死を連想することから、日本ではサイネリアの名前で流通されることが多くなっています。
ここでは、サイネリアの育て方のポイントをご紹介しています。
サイネリアの基礎知識
【科名・属名】キク科・セネシオ属
【花期】12~4月
【別名】シネラリア、フウキギク
【原産地】カナリア諸島
【用途】鉢植え
性質と特徴
サイネリアは冬に出回る花ですが、耐寒性が弱いためフラワーショップで購入した後は室内で管理する必要があります。また、耐暑性も弱く日本の夏をこすことは難しいため、本来は多年草でありながら、園芸上は一年草として扱われています。
栽培場所
日当たりのよい室内で管理します。暖房のきいていない環境が適しており、室温が5℃以上あれば開花を楽しむことができます。
鉢植えで販売されているサイネリアは温室で育てられたものですので、冬の戸外に置いておくと、あっという間に弱ってシオシオになるため、必ず室内で管理をしてください。
暖房の風が直接あたった場合も株が弱るので、管理する場所に注意が必要です。
水やり
水やりは、土の表面が乾いたらあたえることが基本です。底面給水の鉢の場合は、そこから水をあたえます。
サイネリアは株に対して小ぶりな鉢に植えられて販売されることも多く、水切れになりやすいですが、水をあたえすぎると根腐れをおこすので、必ず土の乾燥を確認するようにしてください。
肥料
開花中に月に3回ほど、液体肥料をあたえます。
植えつけ・植え替え時期
冬に室内で管理したサイネリアを翌年も育てることは難しく、梅雨前後に枯れてしまうため、植えつけや植え替えは一般的ではありません。
増やし方
サイネリアは一年草として扱われているので、挿し木をしても夏越しは難しいです。種子から育てる場合は、9月ごろに種をまきます。
病害虫
アブラムシ、ウドンコ病 が発生することがあります。
栽培のポイント
サイネリアを長く楽しむためには、咲き終わった花は次々とカットして取り除くことが大切です。そして、一旦、花が咲き終わったころに、全体の枝を2分の1ほどの高さに切り戻してあげると、2か月ほど過ぎたころから再び花を咲かせます。
ご紹介してきたように、サイネリアは日本の夏をこすことが難しく一年草扱いですが、冬の室内を明るくしてくれること間違いなしの花です。
フラワーショップやホームセンターでサイネリアを購入するときは、つぼみがたくさんついた株を選び、長く花を楽しんでくださいね。
|