私は現在50代に突入したところですが、40代後半はほんとうに体の不調が多かったんですよ。40代後半といえば多少の個人差はあっても、体の変化を実感し始める年齢です。
私の場合、ちょうどそのころ文筆業を始めたことで、パソコンに向かう時間が一気に増えた時期でもあります。そしてなにより自分の体を過信していたんですね。一番最初にきた不調がストレートネックでした。
このストレートネックは、パソコンやスマートフォンを長時間使う人がなりやすいため、実は年齢にかかわらず要注意な症状です。
ここではデスクワークが多い人に注意してもらいたいストレートネックについてご紹介しています。
ストレートネックとはどんなもの?
ストレートネックとは、頭を支えている頸椎(けいつい)のカーブが正常な30~40度よりもまっすぐになり、30度以下の状態に歪んでいることをいいます。
このストレートネックという言葉は、頸椎の状態を示す呼び名であり、正式な病名ではありません。
ストレートネックになるとどうなる?
ストレートネックの状態は、頭を支える軸が前にズレているため、首の筋肉に負担がかかり肩のコリやハリが慢性的に続き、ひどくなると頭痛やめまいなど体調不良の範囲が広がってしまいます。
しかし、これらの症状はすべての人に起こるわけではなく、中には頸椎がストレートネックになっていても無症状の人もいるようです。
首の状態を正しく知るには整形外科を受診してレントゲンやMRI検査を受けることでストレートネックかどうかがわかります。
また、ストレートネックは、あらゆる年代の男女に起こる可能性があり、次のような体調不良を起こす原因になります。
ストレートネックが招く体調不良
- 頭痛
- 首の痛み
- 肩こり
- 上を向きにくい
- 首が動かない
- めまい・ふらつき
- 吐き気
- 手のしびれ
ストレートネックになる6つの原因
ストレートネックの代表的な原因は、長時間にわたりうつ向き姿勢で過ごすことにより首(頸椎)のカーブが失われていくことですが、一見首に関係ないようなことがストレートネックにつながることもあります。
まとめてみると、次の6つの要因がストレートネックを招く と考えられています。
長時間にわたるスマホ・パソコンの操作
最近ではスマホの使い過ぎ、デスクワークによる長時間のパソコン操作などでストレートネックになる人が増えているといわれています。ストレートネックは、子どもにも起こる可能性があるため注意が必要です。
猫背・不良姿勢
ストレートネックを起こす姿勢には、無意識にしてしまう「猫背」も大きく関係しています。猫背になると、横から見たとき顎が突き出た姿勢となり、首がまっすぐになってしまうためです。
また、一見すると猫背に見えなくても肩を前に巻いたような隠れ猫背もストレートネックのリスクを高めるため、普段から姿勢に注意しましょう。
スポーツ
ストレートネックは過度な姿勢矯正を行うスポーツが原因で起こることもあります。代表的なものでは背骨から首をまっすぐ伸ばす、バレエ、社交ダンス、アイススケートなどです。
他には、顎(あご)を引いて背中を丸くする姿勢の、レスリング、柔道、ボクシングなどのスポーツも、ストレートネックを起こす可能性があるといわれています。
加齢
ストレートネックは、首の骨そのものや骨の間でクッションとして作用する椎間板(ついかんばん)の老化現象により、変化することで起こることがあります。
ケガ(むち打ち)
車の衝突事故、スキーの転倒など、首に強い衝撃が加わる「むち打ち」から、ストレートネックになるケースもあります。
骨盤や股関節のゆがみ
骨盤や股関節のゆがみにより、腰がそった姿勢(反り腰)になっている人は、無意識に猫背になりやすいため顎が前に出た姿勢になり、ストレートネックになりやすいといわれています。
初期症状のストレートネック対策法
ストレートネックの初期症状であれば、セルフケアで改善することもあります。私の場合は確実にスマホとパソコンのし過ぎが原因と思われ、急いで対策をとりました。
ストレートネックの対策ポイント
- パソコンの位置を高くして目線を上げてみる
- スマートフォンを持つ手を高くする
- ストレートネック対策用の枕を使用する
- 首のストレッチを行う
▼ノートパソコンを使用する方はスタンドがおすすめ!
目線をあげて首に負担がかからないようにしてくださいね。
ストレートネックの対策には、まず姿勢を改善することがポイントですので、スマートフォンやパソコン操作をするとき、猫背になるクセがついている人は、意識して直すようにしましょう。
長引く痛みは整形外科の受診が必要!
ストレートネックは初期の段階であればセルフケアで改善が期待できます。しかし、首の痛みは頚椎症や頸椎ヘルニアなど、病気が原因で起こることもあるため、体調不良が続くようであれば一度整形外科で検査を受けることをおすすめします。
ストレートネックのチェック方法
もしも、以下のチェック項目に4つ以上あてはまる人は、ストレートネックの可能性が高いため、専門家に相談するようにしてください。
- デスクワークで長時間パソコンの操作をしている
- 首を後ろに倒したとき痛みを感じる
- 疲労がたまると頭が締め付けられるように痛い
- 写真を撮ったとき無意識に首が傾いてしまう
- 姿勢が猫背気味
- 肩の高さが左右で違う
- 手の長さが左右で違う
【あとがき】私の経験談
私がストレートネックになったときは、毎日10時間近くノートパソコンを操作していたことと、スマホのし過ぎがきっかけでした。その結果、首が回らなくなり、あげくの果てには手がしびれ始めたので、慌ててノートパソコンの位置を高くして、スマホの操作を控えたり、枕を変えたりする工夫をして改善しました。
枕は(バスタオルで作った枕など)いろいろ試した結果、このBlueBloodの枕に落ちつきました。夜もグッスリ眠れます。▼
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