スミレに似たかわいい花を咲かせるトレニアは、ピンク、白、黄色、青紫など多彩な花色が楽しめることが魅力です。
比較的暑さに強く、初夏から秋にかけて次々と花を咲かせることから、夏の花壇には欠かせない花として知られています。
ちょっとしたコツをおさえれば、ガーデニング初心者の人でも育てやすいトレニアの育て方をご紹介します。
トレニアの基礎知識
【科名・属名】ゴマノハグサ科 トレニア属
【園芸分類】春まき一年草(品種によって多年草)
【花期】4~11月
【原産地】アジア、アフリカ
【用途】庭植え・鉢植え
性質・特徴
トレニアは多くの品種がありますが、一般的にトレニアと呼ばれるのは一年草の「トレニア・フルニエリ」をさします。
性質は、耐暑性は比較的強いですが耐寒性は弱いため、ほとんどの品種が晩秋になると枯れてしまいます。
トレニアの種類でも、多年草である園芸品種(トレニア・コンカラー)は、室内で冬越しをして翌年も花を咲かせることができます。
栽培場所
日当たりのよい場所を好みますが、耐陰性もあるので日陰でも育ちます。
鉢植えの場合は、真夏の直射日光はさけて、7~8月は日陰で管理します。庭植えの場合は、植えつけの際、西日の当たらない場所を選びましょう。
水やり
土の表面が乾ききる前にあたえます。トレニアは乾燥を嫌うため、水切れをしないように注意が必要です。
肥料
元肥にチッ素分の少ない緩効性化成肥料を施します。その後は育成中に月に1回ほど液体肥料をあたえます。
植えつけ時期
苗を4~7月ごろに株間20cmほどをあけて植えつけます。鉢植えにする場合は、苗より一回り大きなサイズの鉢に植えつけます。
増やし方
【種まき】
5~6月に種まきをおこないます。
前年にトレニアを育てていた場所では、こぼれ種が発芽して再び花を楽しむこともできます。
【挿し芽】
コンカラーなどの多年草タイプは、6~9月に挿し芽で増やすこともできます。
病害虫
アブラムシ、アザミウマ、灰色かび病が発生することもあります。
栽培のポイント
トレニアの株姿が乱れてきたら、草丈1/3~1/2の高さに刈り込むと、再び花芽が育ち、秋に花を咲かせます。
種からトレニアを育てる場合は、草丈が10cm以上になってから開花するまでに、先端から2節目あたりの位置で数回摘心をしてあげると、枝の数が増えて株の形がよくなり花の数も増えます。
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