ペンタスは星型の花が多数あつまって半球状の花房をつくるかわいい花です。夏から秋にかけて次々と花を咲かせ、花期が長いことでも知られる人気の草花の一つですよね。こちらでは、ペンタスの育て方をご紹介いたします。
基礎知識
【科名・属名】アカネ科・ペンタス属
【園芸分類】半耐寒性多年草
【花期】7~10月
【別名】クササンタンカ
【原産地】イエメン・南アフリカ熱帯
【用途】庭植え・鉢植え
特徴
ペンタスは、本来は低木に育つ植物ですが、寒さに弱く冬越しが難しいため一般的には一年草としてあつかわれることが多いです。
フラワーショップなどで購入できる苗は、矮性に品種改良された小型~中型のものが鉢植えや庭植え用として普及しています。
赤・ピンク・白・紫と花色が豊富で、八重咲や葉に斑が入った品種も出回っています。
栽培場所
日当たりと風通しの良い場所を好み、日光が不足すると花つきが悪くなります。
ただし夏に気温が高くなる地域での栽培は、直射日光があたることで株がダメージを受けることもあるので注意が必要です。鉢植えでの栽培は、真夏は半日陰に移動するなどして様子を見てください。
冬は室内で5℃以上の環境で管理しましょう。
水やり
土の表面が乾いたらあたえます。ただペンタスは過湿を嫌うため、水のあたえ過ぎに注意が必要です。
庭植え(地植え)の場合は、ほとんど水やりの必要がありません。しかし、雨が降らず土が乾燥してきたら庭植えで水をあたえてください。
冬の管理は完全に土が乾いてから水をあたえましょう。
植えつけ
5~8月に苗を20~30㎝ほどの株間で植えつけます。ペンタスは(特に中型種)株が大きく育つため、苗との間にゆとりをとってあげましょう。
植え替え
(庭植えの場合)翌年も花を楽しむ場合は、10月中に掘り上げて鉢に植え替えます。
(鉢植えの場合)株が大きく育ったら花後に一回り大きな鉢に植え替えます。
植え替えの際に、先端から2節あたりの高さで切り戻しておきます。冬は室内の5℃以上の環境で管理してください。
肥料
植えつけ・植え替えの際に元肥として緩効性化成肥料を施します。その後は育成期の春から秋にかけて、追肥として2か月に1回、緩効性の置き肥をあたえます。
ペンタスは肥料が切れると花つきが悪くなりますが、盛夏は株が弱りやすいため、肥料をあたえ過ぎることで株がダメージをうけることもあります。注意してください。
増やし方
春または秋に挿し芽で増やすことができます。
病害虫
害虫には強い方ですが、日光不足や加湿で株が弱るとアブラムシ、カイガラムシが発生することもあります。
また日当たりの悪い場所での栽培や水のあたえ過ぎで、灰色かび病や立枯れ病が発生することもあるため、多湿にならないよう注意しましょう。
栽培のポイント
咲き終わった花がらは、こまめに取り除くとことが花を長く咲かせるポイントです。またペンタスは生育旺盛で株が大きく育つため、花が一旦咲き終わったタイミングで先端から2節のところで切り戻しをしてあげると、脇芽にも蕾がついて花数を増やすことができます。
ペンタスは夏のお庭の主役になるかわいい花です。ぜひ楽しんでみてくださいね。
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