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アロマテラピーの基礎知識を解説します。

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ストレスがたまっているとき、体と心が疲れているとき、そんなときは気分を変えたくなりますよね。特にストレスは健康と美容に大きな影響をあたえるため、すぐにでも遠ざけたいものです。

人は古くから植物の力を利用して生きてきました。そして、心身の調子を整える自然療法の一つに「アロマテラピー」があります。

ここでは、アロマテラピーに興味がある人に向けてアロマテラピーの基礎知識をご紹介しています。

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アロマテラピーとは?

アロマテラピーとは、精油(エッセンシャルオイル、アロマオイル)を使う、芳香療法のことです。芳香療法は、香りの成分を鼻から体内にとり込むことで、健康・美容に役立てることをいいます。

たとえば、鼻から体にとり込んだ芳香成分は、脳を刺激することで自律神経、ホルモン、免疫系の働きに影響をあたえ、鼻と口を通して体内に入った成分は、血液にのって全身を巡り、内臓、粘膜、組織に作用するといわれます。

精油とは、植物から抽出した濃縮な液体のことをいい、花の香り、フルーツの香り、木の香りなど、多くの種類があります。

アロマテラピーの歴史

アロマテラピーの歴史は古く、記録によると紀元前3000年ころには古代エジプトでハーブティーやハーブオイルが使用されていたようです。

アロマテラピーという言葉は、20世紀初頭に自然の香り(アロマ)+治療法(テラピー)を組み合わせて誕生しました。そして、研究が進む中で精油のもつ健康・美容効果、人間が本来もっている自然治癒力を高める働きが見つかり、自然療法の一つとして世界各地にアロマテラピーは広がります。

自然療法とは、体のもつ自然治癒力を高めたり、体質を改善したりすることで、未然に病気を防ぎ健康の維持・増進に働きかける、予防医学のことをいいます。

日本では、1980年ころイギリス式のアロマテラピーが書籍などで紹介されたことからブームが起こり、健康、美容、趣味を目的に使用する人がたくさん増えました。

現在では、サロン、治療院、スポーツクラブ、ホテル、介護・医療現場など、さまざまな施設でアロマテラピーをとり入れるようになり、ペット用のアロマもあります。

アロマテラピーの活用・効能

アロマテラピーには主に次のような活用・効能があるとされています。

  • 健康・美容の増進
  • リラクゼーションやリフレッシュ効果
  • 体と心の健康維持と促進
  • 体と心の不調を改善する

7つのグループに分類される精油の種類

精油の種類は約200以上もありますが、香りのタイプは大きく7つのグループに分かれています。

フローラル系

ローズ、ラベンダー、ゼラニウム、カモミール、など

ハーブ系

ペパーミント、ローズマリー、クラリセージ、マジョラムスィート、など

柑橘系

オレンジスィート、グレープフルーツ、ベルガモット、マンダリン など

樹木系

ティートゥリー、ユーカリ、シダーウッド、サイプレス など

オリエンタル系

サンダルウッド、ベチパー、パチュリー など

スパイス系

ジンジャ―、シナモンリーフ、ブラックペッパーなど

樹脂系

ミルラ、フランキンセンス、ベンゾイン など

精油を購入するときのポイント

精油を購入するときは、好みの香り、心身の調子に合う香りをポイントに選ぶとよいでしょう。

そして、天然純度100%のものだけが、「精油」、「エッセンシャルオイル」、「ピュア・エッセンシャルオイル」、「100% Pure Natural」と呼ばれるため、表示を確かめて商品を選ぶようにしてください。

アロマオイルの名前で販売されている商品の中には、界面活性剤など化学成分が含まれた商品があるので注意してください。(ポプリオイル、フレグランスオイルとも呼ばれます。)

アロマテラピーは、鼻、口、皮膚などから成分を体のとり入れるものなので、安全な商品を選ぶことが大切です。そのためには、ハーブやアロマテラピーを専門に取り扱っているショップの商品を購入することをおすすめします。

 

 

自宅でできるアロマテラピーの楽しみ方

ここでは、日常生活でかんたんにできるアロマテラピーをご紹介します。精油を購入したら、次のような方法でお楽しみください。

芳香浴

芳香浴とは、空気中に放散させた精油の成分を、鼻や口から体にとり入れる方法です。一般的な方法として、アロマポットと呼ばれる容器の上部に水と数滴の精油を入れ、下からロウソクで熱を加えることにより、蒸気と成分を発散させる方法があります。

小さなお子さまやペットがいるお宅では、ロウソクを使わず電気で芳香成分を放散させる「ディフューザー」や、ロウソクの代わりに電球の熱で精油に熱を加える「アロマライト」などが安心でおすすめです。

もっとも簡単な方法としては、精油を1~2滴たらしたハンカチやティッシュを鼻に近づけ深呼吸をする芳香浴もあります。ハンカチやティッシュを使うと、自宅以外の場所でも手軽にアロマテラピーを楽しむことができますね。

アロマバス

アロマバスは、お湯に精油を落として、鼻と皮膚から芳香成分を体にとり込む方法です。使用する精油の量は、最初は1滴から始めて慣れたら3滴、多くても5滴までにすることがポイントです。

アロマバスは、全身浴・半身浴の他に、フットバス、ハンドバス座浴、フェイシャルスチーム、などの方法で手軽に行うこともできます。

アロママッサージ

アロマテラピーでは、精油を手に取り体や顔のマッサージに使う方法もあります。ただし、精油は天然純度100%とはいえ、有効成分が凝縮されているため、肌に直接塗ると刺激が強すぎます。

マッサージに使用するときは、必ずベースオイル(植物油)で精油を薄めて、事前にパッチテストを行ってください。

アロマテラピーを行うときの注意点

前述でも触れましたが、精油の使用方法にはいくつかの注意点があります。安全にアロマテラピーを楽しむためには、以下のことを必ず守るようにしましょう。

  • 精油を直接肌に触れない
  • 精油は飲まない
  • 肌につける前は必ずパッチテストを行う
  • 乳幼児に使用しない
  • 12歳以下の子どもは大人の半量以下にする
  • 妊娠中の人、持病がある人は事前に医師に相談する

海外では精油を内服療法として使用することもあるようですが、これは専門家の指導による例外的な方法ですので、精油は絶対に飲まないでください。

また、天然成分の精油は化学合成物質に比べると、アレルギーが起こりにくいといわれるものの、精油の種類や体質によってはアレルギーや皮膚炎のリスクもあるため、必ず事前のパッチテストを忘れないでください。

精油の中には体に塗った後、紫外線の刺激で皮膚にアレルギー反応が起きる光毒性の種類(柑橘系など)もあるため、テストはとても重要です。

精油の保存方法

精油の品質保存期間は、未開封で製造後5年、開封後は約1年(柑橘系は半年)が目安とされます。精油を購入したら、必ず保存期間を確認し、湿気や火気を避けて、直射日光の当たらない、風通しのいい冷暗所でビンを立てて保存しましょう。

精油はとてもデリケートで、日光、温度、湿度、酵素などの影響を受けると成分が変化することがあります。高品質の精油はそれらをカバーするため、遮光性のガラス瓶に入って販売されていますので、開封後もそのまま保存することができます。

もしも、開封した時期がわからなくなったときは、精油をティッシュに1滴落として色や香りを確認し、異変を感じたら使用しないようにしてください。

まとめ

今回はアロマテラピーの基礎知識をご紹介しました。アロマテラピーは体にやさしい自然療法の一つですが、医学ではなく精油も医薬品ではありません。

アロマテラピーの楽しみ方は、まず自分の好きな香りを見つけて、リラックス・リフレッシュしたいときに使ってみることをおすすめします。

そのうえで、精油の特徴・効能を学びながら使用方法を広げていくと、心身のケアに役立つと思います。ストレスの多い現代社会だからこそ、暮らしにアロマテラピーを活用したいですね。

 

 

 

 

 
 記事の内容は執筆当時のものになります。尚、記事の内容には個人差があるため、何卒ご了承くださいませ。
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