昨年(2018年)、還暦を迎えたみうらじゅんさん。
みうらじゅんさんといえば、「マイブーム」や「ゆるキャラ」を命名したことでも知られている、漫画家、イラストレーター、エッセイスト、ラジオDJ、ミュージシャンなど、いくつもの肩書をもつ多彩な人物です。
多ジャンルに活躍するみうらさんは、以前出演されたTV番組で「俺ね本業がないっていうか、一応肩書は「イラストレーターなど」にしてるけど、公で「など」はないって言われて消されている場合がある」といわれのだとか。でも自分がやっていることは「’など’に含まれていること」が仕事なんだとおっしゃっていました。
実は私、20年ほど前に新聞でみうらさんのインタビュー記事を読んでからファンです。そのときは、「おもしろい考えをもつ人だな~」という印象を受け、その後“いとうせいこう”さんと一緒に、みうらさんが撮りためた写真をテーマに爆笑トークを繰り広げる「ザ・スライドショー」が大人気だということを知って、DVDを何本か購入したものです。
ザ・スライドショーでは、みうらさんが熱心に紹介する「とんまつり」や「いやげ物」に、するどいツッコミを入れるいとうさんとの掛け合いが最高で、すっかりはまりました。(*見仏記ももちろん最高!)
実は「ゆるキャラ」という呼び名は、20年ほど前からみうらさんが自分の心に響いた(みうらさんいわく、グッときた)地域のマスコットに使っていた言葉でした。それからしばらくして全国的なゆるキャラブームが来たときは、「みうらさんスゴイ!!」って思わず声がでました!(笑)
現在のゆるキャラは、しっかりデザインして作られているものが多いので、ぜんぜんゆるくなくないけど、サブカルチャーがメインカルチャーに変化していくおもしろさを見せてもらいました。
話は冒頭の一文に戻りますが、昨年還暦を迎えられたみうらじゅんさんは、今でも変わらず独自の世界を発信し続けている唯一無二の存在。いわばセルフブランディングの上級者なんですよね。
2018年01月に開催された「MJ’sFESみうらじゅんフェス!マイブームの全貌展 SINCE1958」の前に、ニュースウォッチ9に出演され、自身のおもしろさについて問われたインタビューに対して「(自分が)変になるのを努力したから」といわれたことがとても興味深かったです。
みうらさんによると、「みうらじゅん」という表記は小学校の後期から使っていて、本名の「三浦純」が「みうらじゅん」をプロデュースしているのだとか。
そして、漢字の自分がひらがなの自分に「ひらがな(の自分)はこうすべきだろ」と指示を出すことによって、容姿を含めた自分の憧れ=「不自然な人」を、みうらじゅんの姿にセルフプロデュースしているそうです。
普段みうらさんをTVで拝見する機会は少ないですが、テレビ欄でみうらさんの名前を見つけたら欠かさず録画をしてしまう私です。(もちろん見つけたコラムも読んでます)。
還暦を迎えてますます目が離せない、みうらじゅんさんの今後の活躍が楽しみです。