日本人の多くが頭痛の悩みを抱えているといわれています。
頭痛にはいくつかの種類がありますが、ここでは多くの人を悩ます「緊張型頭痛」について、まとめてみました。
頭痛を起こす病気がないにもかかわらず、頭痛を繰り返している人は、ぜひチェックしてくださいね。
いくつかに分かれる頭痛の種類とは?
頭痛にはいくつかの種類があり、大きく分けると病気が関係しない「一次性頭痛」と、病気が原因で痛みが起こる「二次性頭痛」の2種類に分類されます。
そして、代表的は一次性頭痛として、緊張型頭痛、片頭痛、群発頭痛があり、頭痛のほとんどは肩こりが関係する「緊張型頭痛」といわれています。
緊張型頭痛の原因とは?
緊張型頭痛とは、頭につながる首や肩の筋肉が緊張することで発生する頭痛のことです。
緊張型頭痛が起こるときは、肩こりも同時に見られることが多く、あらゆる年代で起こる可能性がある頭痛でもあります。
緊張型頭痛の症状とは?
緊張型頭痛になると、頭が締めつけられるような痛みや、後頭部がズーンと重くなるような痛みが、強弱を繰り返しながら現れて、ひどくなると慢性的に続くことが特徴です。
頭痛にお悩みの方で、次の項目に思いあたる場合は、緊張型頭痛の可能性があるといわれています。
- 肩や首がこりやすい
- 頭がギューと締めつけるように痛い
- ヘルメットをかぶっているように頭が重い
- 毎日のように頭痛が続く
- 頭から首筋にかけて痛みを感じる
- 長時間のデスクワークをすることが多い
- 眼が疲れやすい
デスクワークの人に多い緊張型頭痛のメカニズム
肩こりが関係する緊張型頭痛は、長時間のデスクワークや車の運転など、同じ姿勢を続けることが多い人に起こりやすいです。
同じ姿勢を続けることで、血行不良を招き、栄養と酸素の供給が悪くなるうえに、疲労物質の乳酸もたまりやすくなるため、痛みの発生につながってしまいます。
また、パソコン、スマホ、読書などで目を酷使することも、目の周囲にある筋肉を緊張させて頭痛を引き起こす要因になるといわれています。
片頭痛(偏頭痛)と緊張型頭痛の違い
病気が影響しない頭痛には、片頭痛もあります。
片頭痛は、こめかみ付近でズキンズキンと脈が打つような激しい痛みが左右どちらか片側だけが現れる場合もあれば、頭全体に出ることが症状の特徴です。
緊張型頭痛の場合、片頭痛ほど激しい痛みはありませんが、症状が悪化すると吐き気、倦怠感、ふらつきなどを起こすこともあります。
ちなにみに、片頭痛とは頭の血管が拡張することで痛みが発生しますが、その原因には神経伝達物質のセロトニンが関わっているといわれています。
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緊張型頭痛を解消するための4つの対策法
緊張型頭痛の対策には、首や肩を温めることや、マッサージなどで筋肉の緊張を取り除いてあげることがポイントです。
緊張型頭痛の対策には、次のような方法をお試しください。
同じ姿勢を長時間続けない
日ごろから同じ姿勢を続けないように意識して、ときどき姿勢を変えてみたり、1~2時間おきに体を伸ばしたりするようにしましょう。
首のストレッチをする
首から肩の筋肉がはってきたら、次のような筋肉をほぐすストレッチがおすすめです。
- 右手で頭の左側を軽くおさえて、ゆっくり右に倒します。左側も同じように倒すストレッチを5~10回行います。
- ゆっくり後ろを振り返るように、首を回転する動きを左右5~10回行いましょう。
首のストレッチをするときは、勢いをつけずゆっくり動かすことが重要です。
肩から首を温める
蒸しタオルや首元用のカイロなどを使って首から肩を温めると、筋肉の緊張がほぐれて頭痛の改善につながります。
お風呂で体を温める
首と肩の筋肉の緊張をほぐすには、お風呂で体を温める方法がおすすめです。
40℃くらいのお湯に20分ほど肩まで浸かるようにして、肩のはりが強いときは炭酸ガスの入浴剤を使ってみると血液循環の改善が期待できます。
いつもより疲れたときのお風呂は炭酸湯↓
まとめ
慢性的に続く頭痛のほとんどは、肩こりが関係する緊張型頭痛といわれています。
緊張型頭痛は、生活習慣が影響するため、あらゆる年代に起こる可能性があり、悪化すると吐き気、めまい、だるさ、などがともない、日常生活に影響が出ることもあるので要注意です。
緊張型頭痛の対策には、首や肩の血行不良を予防することがポイントですので、定期的に運動の習慣もとり入れると肩こりの予防になるといわれています。
また、一見関係ないと思えるストレスも血行不良を引き起こすため、ストレスをためないことも心がけて、体と心の両面から緊張型頭痛を予防していきましょう。
ただし、なかなか改善しない頭痛は、自己診断で済まさず病院を受診してくださいね。
つらい頭痛には飲み薬も検討しましょう↓
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