私は日ごろ、マクロビオティックを意識した、野菜中心の食事を心がけています。
といっても完璧な菜食主義ではなく、乳製品や卵は食べますし、時々お肉や魚も食べています。
しかし、このマクロビオティック(=略してマクロビ)って言葉は聞いたことあるけど、イマイチよくわからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで、今回はマクロビについて、わかりやすくまとめてみました。
マクロビオティック(マクロビ)とはいったいなに?
マクロビオティックとは、食事による長寿法という意味で、玄米などの穀物、季節の野菜、海藻など組み合わせた食事を中心に食べ、動物性の食事を摂り過ぎない食事法です。
そのことから、「自然食」「穀物菜食」「玄米菜食」「生食」などと呼ばれることもあります。
マクロビという名前は、MACRO(=大きい・長い)+BIO(=生命)+TIQUE(術・学)という3つの言葉で構成された、大きな視野で命を見つめ、長く生きるための理論と方法を意味する言葉です。
また、マクロビは欧米発祥と思われがちですが、実は第二次世界大戦後に日本の桜沢如一(さくらざわゆきかず)氏が提唱したものです。
マクロビの考え方
マクロビを実践するには「食」が基本になります。
そして、「身土不二」「一物全体」「陰陽調和」の3つのキーワードが食事のカギとなり、次のような考えで構成されています。
身土不二
身土不二とは、「身体と環境(土)は切り離せないため、生活を営む土地と季節にあった食べ物を食べることが大切」という考えです。
一物全体
一物全体とは、一つの物を余すことなく丸ごと食べるという意味で、たとえば野菜なら皮、実、根も全部食べましょうということになります。
陰陽調和
陰陽調和とは、古くから伝わる東洋の世界観の一つで、食事においては陽性(=体を締める、体を温める)、陰性(=体を緩める、体を冷やす)という分類がされます。
そして、暑い季節には陰性、寒い季節は陽性といったように、陰陽のバランスを考えた食事が大切という考えです。
マクロビ基本的な実践法とは?
具体的なマクロビの実践では、肉をはじめとする動物性の食材をあまり食べず、乳製品、砂糖、卵、大型の魚を食べることも控えるようにして、「無農薬・自然農法で育てられた、穀物や野菜が中心の食事」をとります。
基本的な実践法は、玄米ご飯+旬の野菜を使ったおかず+海藻と油揚げを入れたおみそ汁などを添えた献立でいただきます。このとき、食事の量に注意して、おかずを食べ過ぎないことがポイントです。
ちなみに、マクロビはベジタリアン(菜食主義)の仲間ではありますが、動物性の食材をまったく食べないというわけではありません。
★補足★
ベジタリアンとは、Vejetsu(=活気ある、健全な)という意味からくる、菜食主義のことをいいますが、豆、穀物、海藻、果物など野菜以外の食材も食べます。
また、一口にベジタリアンといっても13種類ほどあり、動物性の食品のみならず革製品も一切使わない「ビーガン」という考えもあれば、乳製品は食べる「ラクトベジタリアン」などさまざまです。
マクロビに期待できる効果
マクロビを実践することで得られる効果は、身体的、精神的、社会的の3つに分類され、以下のような効果をサポートするといわれます。
- 健康維持
- 美肌作り
- ダイエット
- 体質改善
- 生活習慣病の予防
- アンチエイジング
- ストレスの軽減
- 判断力の向上
- エコロジーに役立つ
まとめ
私はマクロビという考えを食生活にとり入れながらも、タンパク質が不足しないように乳製品、卵、肉、魚も食べますし、オーガニックに強いこだわりがあるわけではない、なんちゃってマクロビを実践しています。
それでも、動物性の脂質や砂糖を食べる量を減らしたことで、血圧は安定し、長年苦しんでいた花粉症が少し楽になったと感じています。(花粉症は免疫システムのエラーなので完治は簡単ではありません)
食のこだわりは人によって違うことはもちろんのこと、体調は日々変化していますので、体が必要とする栄養も毎日違うと思います。
なので、極端な食事制限はおすすめしませんが、体質改善方法の一つとしてマクロビを意識した食生活をご紹介しました。
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